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【私の時間 シネマ】
AKB48不動のセンター・前田敦子「今は大好きな映画でぜいたくな時間」
これぞスター。クルクルと変わる表情にあっという間に引き込まれる。「大好きな監督とお仕事ができるなんて“サプライズ”でした。個々のキャラクターが出た、すごく“かわいい”脚本で」。印象に残る言葉選びも魅力のひとつだ。
映画「モヒカン故郷に帰る」は沖田修一監督が脚本も担当した心温まるコメディー。妊娠した恋人の由佳(前田)を連れ、久々に故郷に戻った売れないバンドマンの永吉(松田龍平)が、余命わずかの頑固な父(柄本明)のために奮闘する姿を描く。広島・瀬戸内海の四島を、架空の島に設定し、オールロケで撮影。島民も出演した。
一家の接着剤の役割となる、明るい“イマドキ”の女性の役。永吉の夢を支えてきた強さも持つ。現場では「由佳っぽく」あろうと初めて自分から共演者に積極的に話しかけた。「普段靜かな人が、本番で急に変わると皆さん、驚くじゃないですか」と笑う。みんなと仲を深め、産婦人科医役の島民から、手作りのチョッキをもらった。「本当に妊娠したときに着てねと。大切にとっています」