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【ビジネスの裏側】「秋まで待てない」朝ドラ 今度のモデルは神戸のお嬢様…“あさが来た級”経営者、ヒロインの波乱万丈の人生は

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【ビジネスの裏側】
「秋まで待てない」朝ドラ 今度のモデルは神戸のお嬢様…“あさが来た級”経営者、ヒロインの波乱万丈の人生は

ファミリアを創業した坂野惇子(左から2番目)ら4人の女性たち=昭和29年ごろ、大阪市内(ファミリア提供) ファミリアを創業した坂野惇子(左から2番目)ら4人の女性たち=昭和29年ごろ、大阪市内(ファミリア提供)

 10月から放送予定のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロインは6日、応募2261人の中からオーディションで選ばれた芳根京子(よしね・きょうこ)さん(19)に決まった。ヒロイン“坂東すみれ”のモデルは、皇室御用達で知られる神戸のベビー・子供服メーカー「ファミリア」の創業者の1人、坂野惇子(ばんの・あつこ)さんだ。名家に生まれ、何不自由なく育った坂野さんは、戦後の混乱のなか、子供服メーカーを友人の女性らと設立し、業界を代表する企業に育て上げた。まさに波乱万丈の人生だが、生粋のお嬢様が経営者になっていった軌跡をたどりたい。(栗井裕美子)

 ■変わる運命

 坂野さんは大正7(1918)年、レナウン創業者、佐々木八十八(元貴族院議員)さんの三女として生まれた。惇子という名前には「温かい知性を大切に育んでほしい」という願いが込められた。

 坂野さんは洋裁を習うなどして育ち、幼いころは小さなお嬢さんという意味で「こじょうちゃん」などと呼ばれていた。

 22歳で銀行家の坂野兼通さんの七男、通夫さんと結婚。神戸の外国人が多く住む地域に住み、昭和17(1942)年には長女の光子(てるこ)さんを出産した。何不自由なく暮らしていた。

 ところが、先の大戦が運命を大きく変えていく。戦局が悪化していた18年、通夫さんが海軍の仕事でインドネシアに派遣された。坂野さんは疎開先の岡山県の疎開先で光子さんとともに終戦を迎えた。

 ■一労働者となれ…

 幼子を抱えて不安な日々を過ごす坂野さんに新円切替のための預金封鎖と、富裕世帯を対象にした課税が追い打ちをかけ、その税金を払うあてもなく途方に暮れた。父親に相談していると、後にレナウンの社長や会長を歴任する幼なじみの尾上清さんが復員のあいさつに訪れ、坂野さんに「もう昔のお嬢さんではいけない。自分の手で仕事をし、自分の手で生きていく、一労働者になりなさいよ」と言い放った。

父「時代は変わった。頭も切り換え」…生活費、愛用の高級靴を手放した機に創業

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