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眼圧上昇で発症する緑内障の遺伝子変異を解明…早期発見へ検査キット開発へ 京都府立医科大など

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眼圧上昇で発症する緑内障の遺伝子変異を解明…早期発見へ検査キット開発へ 京都府立医科大など

 視野が狭くなる目の病気「緑内障」のうち、眼圧が上昇して発症する場合の遺伝子変異を突き止めたと、京都府立医科大の田代啓教授(ゲノム医科学)らの国際研究チームが4日、発表した。研究成果は米科学誌「ネイチャージェネティクス」電子版に掲載された。

 府立医科大はシンガポールなど海外23カ国の116施設と協力し、3万9747人(緑内障患者1万404人、緑内障でない2万9343人)の血液で遺伝子配列を解析した。眼圧が上昇して発症するタイプの緑内障の患者には、5つの領域の遺伝子配列に変異があることが分かった。

 緑内障は40歳以上の日本人の約5%がかかる。自覚症状がないまま進行し、失明する恐れもある。

 研究成果を踏まえ、田代教授らは、医療関連機器大手シスメックス(神戸市)と共同で、緑内障の発症リスクを診断できる検査キットの開発に着手した。国の許認可を得られれば、早ければ1年半後に実用化できる見通し。検査料は人間ドックで1回4万円と想定するが、将来的には1万円前後への引き下げをめざす。

 田代教授は「遺伝子変異のメカニズムを探り、目薬も開発したい」と話した。

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