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【芸能考察】来日公演中のボブ・ディラン異例「アリガトー!」 74歳なお2000人を圧倒「恋患いで俺は死人…」米音楽の源流たどる旅は続く

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【芸能考察】
来日公演中のボブ・ディラン異例「アリガトー!」 74歳なお2000人を圧倒「恋患いで俺は死人…」米音楽の源流たどる旅は続く

2年ぶり8度目の来日公演の初日で熱唱するボブ・ディラン=4月4日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(土居政則撮影) 2年ぶり8度目の来日公演の初日で熱唱するボブ・ディラン=4月4日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(土居政則撮影)

 4月4日から2年ぶり8度目の来日公演をスタートさせた米の伝説的なロック歌手、ボブ・ディラン(74)。今回の日本公演は1988年から継続中の「ネヴァー・エンディング・ツアー」と称した世界公演ツアーの今年のスタート地点でもあり、世界中のファンが注目しているが、その初日で当人は年齢を感じさせない力強い歌声を披露。ロック音楽が登場する遙か以前の古き良き米ルーツ音楽を現代風の解釈で披露し、約2000人の観客を圧倒した。

■日本から始まる世界ツアー…ロック史に残る名曲の数々、それら“遺産”に頼らぬ真の音楽家

 4日の公演が行われたのは東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール。ここ数年の「ネヴァー・エンディング・ツアー」は毎年4月から始まるが、これまでのスタート地点は大抵、欧米だった。それが2014年は日本からスタートするなど、ここ最近、ディランの中で日本が重要な位置を占めるようになっている。

 そんな今回の日本公演だが、その初日は客入れの際に音楽が流れないなど、開演前から他のミュージシャンの公演とは違う不思議な雰囲気…。期待に胸を膨らませる観客のざわめきだけが会場に響くなか、公演はほぼ定刻にスタート。

 気心の知れたバックバンド(5人編成)を従え、2000年に米アカデミー賞の歌曲賞を受賞した「シングス・ハヴ・チェンジド」で早速、トレードマークの渋いダミ声を炸裂(さくれつ)させて聴衆を沸かせるが、おなじみのスペイン帽をかぶり、右手を腰に当てて歌う彼の堂々とした歌いっぷりに観客も大満足といった感じ。

 薄暗い照明の下、西部開拓時代の米国の場末の酒場で披露される古き良きアメリカン・ミュージック。そんな形容詞がぴったりなステージだが、ディランのノリも絶好調。

 これまで国内外で何度も「ネヴァー・エンディング・ツアー」を観ているが、この人は本当にステージで歌うことが大好きなのだろう。

 その後も米歌手フランク・シナトラがヒットさせた1920年代から60年代のスタンダード曲で構成した昨年発表の最新作「シャドウズ・イン・ザ・ナイト」収録の「ホワットル・アイ・ドゥ」や、来日記念シングルとして先ごろ発表された39年にシナトラが歌った楽曲のカバー「メランコリー・ムード」、2012年のアルバム「テンペスト」収録のオリジナル曲「ペイ・イン・ブラッド」など、最近の楽曲を中心にステージは進む。

シャンソンも原曲に忠実にサラっと歌う…カッコ良すぎ、アンコールはあの曲!

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