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不届き者が故意に? 大阪・真田山の旧陸軍墓地で墓石8基倒される
西南戦争から第二次大戦にかけて戦死した旧陸軍将兵らの墓約5100基が並ぶ旧真田山陸軍墓地(大阪市天王寺区)で、墓石計8基が倒されていたことが4日、分かった。墓地を管理する市は同日、何者かが故意に倒した可能性もあるとみて、大阪府警天王寺署に被害届を提出した。
市などによると、墓地の保存活動を続ける「真田山陸軍墓地維持会」の吉岡武常務理事(78)が3日午後1時半ごろ、現地のガイドをしていた際に7基が倒れているのを発見。墓地を管理する市真田山公園事務所の職員らが4日午前、さらに1基が倒れているのを見つけた。
吉岡さんによると、3日午前にも現場周辺を訪れたが、異変に気付かなかった。墓地周辺では当時、100人前後の花見客がいたという。吉岡さんは「いたずらとしたら大変残念。墓石には人が生きた歴史が刻まれており、敬意を払ってほしい」と話している。
8基は市が修復する予定。同墓地では、平成23年11月にも墓石11基が倒れているのが発見された。