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【電力自由化】料金プラン多様化で選択肢広がるも、複雑化しすぎてトクがどうかが…消費者に“戸惑わかりにくいい”も

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【電力自由化】
料金プラン多様化で選択肢広がるも、複雑化しすぎてトクがどうかが…消費者に“戸惑わかりにくいい”も

4月以降の家庭向け電気料金 4月以降の家庭向け電気料金

 4月から電力小売りの全面自由化が始まる。これまで家庭向け電力販売は電力10社が独占してきたが、ガス会社など新規小売電気事業者(新電力)が相次いで参入、料金プランも多様化する。消費者にとっては選択が広がるが、複雑化する料金プランに戸惑いの声も上がる。(池田祥子)

分かりにくい料金体系

 「安くなるなら考えたい」。大阪府吹田市の主婦(30)は、自由化を歓迎する。夫と子供との4人家族。自宅マンションはオール電化で、夜間は割安になる関西電力のプランを利用してきた。使用量は月平均約410キロワット時で、料金は約1万円。各社がホームページ上に設けた料金シミュレーションなどを参考に調べたという。

 一般的に、各社のプランは使用量が多いほど割安になる。1人暮らしなど使用量が少ない場合、現行プランの方が安いことがあり、各家庭の生活様式に合う選択が推奨されている。この主婦の家庭も現行のままがベストだとの試算が出た。

 ただ、実際にどのプランが得なのか、電気料金の単純比較だけでは計れない部分もある。各社は、ガスや携帯電話代など、毎月支払う料金をまとめることで割安になる「セット割」などのプランを提示。主婦は「料金体系が複雑で、どのプランが得なのか分かりにくい」と戸惑う。

 関西でも、大阪ガスがガスとのセット割で1%安、さらに2年契約の長期割引で2%安になるプランを掲げる。基本料金も現行の関電の料金より安く設定し、最大で5%割安にできる。携帯電話会社も電話料金と連動させ、ポイントや電子マネーの還元で実質的に割引になる。

 一方、関電は使用量が夜間に多いほど安くなる現行メニューを変更した新プランを発表。原子力発電所が順次再稼働すれば、値下げの方針も示している。だが大津地裁による高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分決定で、値下げのめどは立たなくなった。

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