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「島を忘れず頑張る」岡山の島の小学校で最後の修了式 在校生8人、新学期から本土へ

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「島を忘れず頑張る」岡山の島の小学校で最後の修了式 在校生8人、新学期から本土へ

教員に見送られて思い出の校舎をあとにする日生南小の児童=岡山県備前市 教員に見送られて思い出の校舎をあとにする日生南小の児童=岡山県備前市

 岡山県内では統廃合によって今年度限りで小学校7校が閉校となる。そのひとつ備前市沖の頭島にある市立日生南小で25日、最後の修了式が行われた。在校生8人は新学期から、昨春に開通した「備前?日生大橋」で陸続きとなった本土側の市立日生東小などにスクールバスで通う。

 最後の在校生となった8人は1年生1人、3年生2人、4年生3人、5年生2人。今年度は6年生が不在で卒業式はなかった。修了式では石原玲子校長が修了証書を手渡した後、全員が在学中の思い出を書いた作文を発表し、最後になる校歌を斉唱した。教員から「頑張るんよ」の励ましの言葉や握手で見送られ、学舎を去った。

 4年生の那須未奈さん(10)は「島を忘れず、新たな環境で頑張ります。やや不安もありますが…」と語った。石原校長は「今は心が空洞化した心境」としんみり。学校には残務整理で今月末まで教員が出勤するため、「春休み中も校庭で遊ぶ」と話す児童もいた。

 同校は明治5年に開校し、卒業者数は1689人。最盛期の昭和35年には172人の在校生がいた。近年は少子高齢化で児童数は減少の一途だったが、離島という特殊な事情を考慮して存続されてきた。だが、昨年4月、同大橋開通で、本土側に車で約10分で移動が可能となり、統廃合が決まった。

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