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【広島中3自殺】
担任は初回に続き欠席 保護者らに深まる不信感 2度目の説明会
昨年12月、3年の男子生徒=当時(15)=が誤った万引記録による進路指導を受けた後に自殺した広島県府中町の町立中で18日夜、問題発覚後2回目となる保護者説明会が開かれ、出席した保護者からは学校への不満や全容解明を求める声が相次いだ。
午後6時半から始まった説明会は、予定より1時間遅れの同9時ごろに終了。出席者は生徒の遺族も含め初回の半数ほどの約240人だった。出席者によると、校長らは「生徒の命を無駄にしないことを約束します」などと話したという。
学校側が進路指導の不手際を保護者に明らかにして以降、学校の調査報告書や説明会の開催時期などをめぐり、遺族が不信感を募らせる実情が浮き彫りになっている。この日も学校運営の改善策を説明したという。
ただ、自殺した生徒の担任は初回に続いて欠席し、不満の声も漏れた。3年生の父親は「当事者が直接話さなければ信頼回復につながらない」と話した。