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【関西の議論】“カワイイ力”がモノ作りを変える 百貨店や海外も注目、伝統工芸のニューウェイブ

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【関西の議論】
“カワイイ力”がモノ作りを変える 百貨店や海外も注目、伝統工芸のニューウェイブ

伝統工芸品もかわい~く変身 伝統工芸品もかわい~く変身

 入戸野准教授の研究グループは平成24年9月、「カワイイの力」を立証する実験に関する論文を米論文投稿サイト「PLOS ONE」で発表した。

 実験は大学生132人を対象に実施。指定された数字を数列から探して数えるなど幾つかの課題を行う前に、ある学生らには子犬や子猫の写真7枚を好きな順番に並び換える作業を行わさせた。

 するとこの学生らは、写真を見る前に同じ課題を行ったときと比べ、課題の成績が大幅に向上した。また別の写真で作業を行った学生らには、写真を見る前と後で成績向上は見られなかった。

 このことから、かわいいという感情には対象に近づいてもっとよく知ろうという機能が働くため、細部に注意を集中する効果が生じたと考えられるとしている。

 そんなカワイイ力を工芸品などにも生かし、売り上げを伸ばそうというのが研究会の取り組みだ。昨年度に参加した企業は中国地方の8社のみだったが、日本最大の筆の産地、広島県熊野町の晃祐堂(こうゆうどう)も参加。欧州でも評価の高い化粧筆の筆先をハート形にした商品には大口の商談が舞い込み、商品化した4社で計5千万円以上の商談が成立した。

 この成果を受け、今年度は西日本全体に対象企業を拡大。関西と中四国の20社が研究会に参加し、12社がオリジナル商品を作った。

 これらの商品開発で中心になって活躍したのが、公募で集まった大阪や広島などの若手デザイナー14人で結成した「チーム・MOKA(もっとかわいい)」というグループだ。メンバーは20代が中心。多くは学生や企業のデザイン担当者などで、昨年7月以降、参加企業と個別の打ち合わせなどを行ってきた。

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