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【東住吉女児焼死再審】「科学」の前に追い込まれた検察 「自然発火の可能性」否定できず 自白頼みの捜査屈する 

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【東住吉女児焼死再審】
「科学」の前に追い込まれた検察 「自然発火の可能性」否定できず 自白頼みの捜査屈する 

 「ガソリンをまき、ライターで火をつけた」。その自白が崩れ去るのに、実に20年以上の歳月を要した。大阪市東住吉区で平成7年に起きた小6女児死亡火災をめぐり、大阪地検が近く開かれる母親ら2人の再審公判で「保険金目当ての放火殺人」という従来の主張を撤回することが明らかになった。「車のガソリン漏れによる自然発火だ」として、燃焼実験など科学的証拠を積み上げた弁護団の主張とは対照的に、〝自白頼み〟から脱却できなかった。

 「有罪の主張、立証はしません」

 大阪地裁で16日開かれた公判前協議。母親の青木恵子さん(52)と弁護団を前に、担当検事は淡々とした口調で言った。逮捕されて以来、青木さんらが求め続けた無罪判決が事実上決まった瞬間だった。

 だが「無罪の論告をするのですか」と弁護側が尋ねると「本日はそこまでは」と言葉を濁した。地検幹部も「有罪の論告はしない。言いぶりというものがある」とし、一部の事実関係については、なお争う考えも示した。

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