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しょうゆかすを魚の餌に 島根県が実用化に向け研究 マダイ養殖で

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しょうゆかすを魚の餌に 島根県が実用化に向け研究 マダイ養殖で

 しょうゆの製造過程で生じる「しょうゆかす」を魚の餌に混ぜて活用しようと、島根県が研究を進めている。最終的な処理に困る製造側と餌のコスト削減を目指す養殖現場の双方にメリットがある。実用化に向け、それぞれの業界関係者らの期待が高まっている。

 しょうゆかすは、大豆や小麦、塩水などで作ったもろみから、しょうゆを搾った後に残る板状の塊。塩分濃度が海水の数倍と高く、家畜の飼料になったり、1トンあたり2万円前後で処分されたりしている。

 マダイの稚魚の育成に力を入れる島根県は、昨年4月ごろから養殖コストの削減につなげようと、矢田さんが顧問を務める同県醤油工業協同組合から一部を提供してもらい、餌料に混ぜて使う研究を進めている。

 県産業技術センターが海水魚特有の塩分排せつ機能に注目。民間の養殖会社と協力し、細かく砕いて乾燥させたしょうゆかすを飼料と同量ずつ混ぜたものを稚魚に与えると、もとの餌料と同様に食べ、健康の異常もなかったという。永瀬光俊専門研究員(49)は「課題もあるが、技術的には実用化できるという手応えがある」と自信を見せる。

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