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労災認定請求を認めず トヨタ関連の社員病死 名古屋地裁

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労災認定請求を認めず トヨタ関連の社員病死 名古屋地裁

 トヨタ自動車関連会社に勤務していた三輪敏博さん=当時(37)=が平成23年に病死したのは過重な業務が原因の労災として、妻の香織さん(39)が遺族補償年金を不支給とした労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟で、名古屋地裁(田辺浩典裁判長)は16日、原告の訴えを退けた。

 田辺裁判長は判決理由で「死亡する1カ月前にうつ病になっていたと認められるが、過重な心身の負荷があったとは認定できない」と指摘した。

 訴状によると、三輪さんはトヨタ関連会社の「テー・エス・シー」(横浜市)社員として救急車用ベッドの組み立てに従事していた19年、うつ病と診断された。その後、症状が悪化し不眠に悩み、睡眠時間は3~4時間に減少、23年9月に心疾患で突然死した。

 原告側は弁論で「うつ病になりながらも長時間労働を続けた。心身の負荷を総合的に判断すべきだ」と主張していた。

 愛知県の半田労基署は12年「死亡前1カ月の時間外労働は約85時間であり、特に過重な業務ではなかった」として労災認定しなかった。

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