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【広島中3自殺】同級生ら「一緒に卒業したかった」 府中町立中で卒業式 校長号泣「申し訳ない」

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【広島中3自殺】
同級生ら「一緒に卒業したかった」 府中町立中で卒業式 校長号泣「申し訳ない」

卒業式後の記者会見で号泣する坂元弘校長=12日午前、広島県府中町 (竹川禎一郎撮影) 卒業式後の記者会見で号泣する坂元弘校長=12日午前、広島県府中町 (竹川禎一郎撮影)

 門出の日は、悲しみと怒りに包まれた。3年生の男子生徒=当時(15)=の自殺問題で揺れる広島県府中町立中学校で12日に行われた卒業式。同級生や保護者からは「一緒に卒業したかった」「学校に裏切られた」との声が上がった。同校が作った調査報告書で、問題の責任者と名指しされた坂元弘校長は式後の会見で「申し訳ない」と号泣。担任教諭は「心のことで参加できない」と欠席したという。

 この日朝、生徒らは友人や保護者らと硬い表情で登校。正門付近には約40人の報道陣が詰めかけるなどし、物々しい雰囲気に包まれた。

 男子生徒の同級生の男子生徒(15)は「(自殺した生徒とは)同じところで学んだ仲。ちゃんと一緒に卒業したかった」。別の同級生は「卒業の日なのに晴れやかな気持ちはない」と無念さをにじませた。

 出席者によると、クラスメートが男子生徒の両親に千羽鶴を渡したほか、生徒の名前が呼ばれると、クラス全員で「はい」と返事をしたという。

 小学校からの9年間を一緒に過ごした同級生の男子は「みんなが『はい』と返事したとき、良いクラスだと思った。みんな彼が好きだった。悲しみもある卒業式だった」と話し、保護者の女性(41)は「男子生徒の名前が呼ばれて全員が返事したとき、涙が一気にあふれた」と声を詰まらせた。

 式後、坂元校長は会見を開き、「痛恨の極み。本当に申し訳ない」と謝罪し、涙をハンカチでぬぐった。

 欠席した担任教諭については、遺族から式への出席要望があったが、「心のことで参加できない」との説明で欠席になったという。

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