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iPS細胞から角膜作製、阪大が成功 平成28年度中にも臨床研究を申請へ

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iPS細胞から角膜作製、阪大が成功 平成28年度中にも臨床研究を申請へ

 ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から眼球の黒目の部分にあたる角膜上皮組織を作製することに、大阪大大学院医学系研究科の西田幸二教授(眼科学)らのグループが成功した。胎児の眼球が形成される過程を世界で初めて再現することにも成功したといい、英科学誌・ネイチャーのオンライン版に10日、掲載される。西田教授らは、平成28年度中にも角膜上皮組織の再生医療の臨床研究を大阪大の特定認定委員会に申請する。

 西田教授らは、iPS細胞を「ラミニン511」と呼ばれるタンパク質の一種が入ったシャーレで培養。角膜や網膜、水晶体、中枢神経など、眼球を構成する組織のもとになるさまざまな細胞が同心円状の4層構造になり、胎児の眼球が形成される過程を再現することに成功した。

 そこに特殊な培養液を加え、角膜上皮組織を作製。シート状にして角膜上皮を損傷したウサギに移植したところ、正常に機能した。

 西田教授らの臨床研究は、「スティーブンス・ジョンソン症候群」など角膜上皮が損傷する病気が対象。角膜内皮の臨床研究も29年度ごろに申請する計画といい、西田教授は「今まで治療できなかった患者を救いたい」と話している。

 一連の研究は今後、角膜以外の再生医療にも役立つ可能性があるという。

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