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「納豆嫌い」の和歌山に「納豆集落」があった! 京都から伝来か…高専の生徒ら発表

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「納豆嫌い」の和歌山に「納豆集落」があった! 京都から伝来か…高専の生徒ら発表

納豆を手作りする方法を紹介する生徒ら=和歌山県紀美野町 納豆を手作りする方法を紹介する生徒ら=和歌山県紀美野町

 納豆の消費が少なく、「納豆嫌い」ともいわれる和歌山。納豆と和歌山の関係を研究する紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校の生徒たちが、同校で真国川流域文化研究会「手作り納豆研究発表 地域に学び-世界に発信-」を開き、和歌山に納豆作りの文化が根付いていたことを発表した。

 総務省の県庁所在地を中心にした調査で、和歌山市は納豆の消費が全国で2番目に少ない。しかし、同校の生徒3人が同町や紀の川市、かつらぎ町に広がる真国川流域で聞き込み調査を行った結果、流域一帯が納豆を作り続ける「納豆集落」だったことが分かったという。

 研究会の発表では、同流域の納豆文化は京都市右京区の山国地域から伝わったことなどを紹介。共通点として、冬に作ることや大粒であること、塩味で食べることなどを挙げた。一方、京都では正月の特別な食事として食べられていたが、真国川流域では、冬場の家庭料理だったという違いも見つかったと解説した。

 出席した納豆に詳しい筑波大の石塚修教授は「納豆の文化史における偉大な発見をしてくれました」と述べ、「関東地方では、かき混ぜてご飯と絡まるように小粒が多い。和歌山の納豆が大粒だったことから、茶がゆと食べる文化だったともいえる」と指摘した。

 研究会では、同町花野原で納豆作りを続けている重谷ヤエ子さん(82)らが作った納豆のほか、京都の山国地域の手作り納豆などが振る舞われ、参加者らは「発酵が少なめ」「おいしい」などと食べ比べも楽しんだ。重谷さんは「若い人たちが納豆の文化を次の世代につないでくれたらうれしい」。

 発表した3年の柴田華帆さん(18)は「研究を通して、食文化など地域にあるものは人と人とをつなげる力があると感じました。大学に進学しても、文化や歴史を学びたい」と語った。

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