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【関西プチ遺産】これぞ“究極のリサイクル” 第三の柱生を歩む関宿「一の鳥居」

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【関西プチ遺産】
これぞ“究極のリサイクル” 第三の柱生を歩む関宿「一の鳥居」

関宿一の鳥居 関宿一の鳥居

 伊勢神宮では平成25年、20年ごとに建物や御神宝を新しくする式年遷宮が行われた。遷宮によって御正殿大屋根の両脇を支えてきた棟持柱(むなもちばしら)は役目を終えたが、その後の姿を伝えたい。

 外宮と内宮に御正殿があるので棟持柱は4本。棟持柱の旧材は、内宮へ通じる宇治橋の鳥居に生まれかわる。入り口側の鳥居は外宮、内側は内宮の棟持柱の旧材が再利用される。

 式年遷宮では宇治橋も架け替えられる。20年間鳥居に姿を変えていた棟持柱の旧材はここでお役御免かというと、そうではない。

 入り口側の鳥居は桑名七里の渡しの「伊勢国一の鳥居」に、内側の鳥居は関宿の「一の鳥居」となる。外宮棟持柱→宇治橋外側鳥居→桑名七里の渡し「伊勢国一の鳥居」、内宮棟持柱→宇治橋内側鳥居→関宿「一の鳥居」といった流れ。

 関宿は東海道47番目の宿場。関宿から伊勢別街道が分かれ、東の追分に「一の鳥居」が立つ。

 62回目の式年遷宮に伴って建て替えられた関宿「一の鳥居」は、昭和48(1973)年の遷宮で内宮御正殿の棟持柱となったもの。これから「一の鳥居」として第三の人生ならぬ、第三の柱生を歩むことになる。究極のリサイクルである。(伊藤純・大阪歴史博物館)

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