産経WEST

【梅田・車暴走事故】運転中の急病・発作原因の事故、26年209件も…専門家「誰にでも起こる」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【梅田・車暴走事故】
運転中の急病・発作原因の事故、26年209件も…専門家「誰にでも起こる」

歩道に車が乗り上げる事故があった梅田の現場=25日午後1時28分、大阪市北区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)  歩道に車が乗り上げる事故があった梅田の現場=25日午後1時28分、大阪市北区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影) 

 大阪・梅田の繁華街で暴走した車を運転していた大橋篤さん(51)は、急性疾患で体調が悪化し、車中で意識を失った可能性がある。運転中に心臓や脳の病気を発症して操縦できなくなり、交通事故が起きるケースは珍しくない。病気と交通事故の関係を研究する専門家は「生活習慣病などが背景にあり、誰にでも起こり得る」と強調する。

 警察庁によると、平成26年に発生した交通事故は57万3842件。運転手の急病、発作が原因の事故は209件で、このうち心臓まひや脳血管障害を発症したケースは、てんかんの発作と同数の計52件に上る。死亡事故では原因が心臓まひと脳血管障害が計7件、てんかんは0件だった。

 こうした数字を踏まえ、滋賀医科大の一杉正仁教授(法医学)は「てんかんの発作による事故が注目されがちだが、危険性は特定の病気に限らない」と警鐘を鳴らす。

 愛知県瀬戸市で23年10月、小学1年生や教員ら40人が乗ったバスが市道から転落した事故は、50代の男性運転手の内因性くも膜下出血が原因だった。運転手が死亡したほか、女性教員2人が重傷、児童ら37人も軽傷を負った。

 25年7月にも三重県亀山市の高速道で、大型バスの40代の男性運転手が走行中に突然意識を失い、ガードレールに接触。死因は急性大動脈解離だった。

 一杉教授は「高齢ドライバーが増える中、万全の体調で運転することは、交通ルールを守るのと同じぐらい大切なのに、啓発や教育が不足している」と指摘した。

「産経WEST」のランキング