産経WEST

【2568の命】“猫の餌やり規制条例”(下)「動物の命、たった78円。胸張り裂けそう」 行政や地域住民、ボランティアの協調で殺処分ゼロを

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【2568の命】
“猫の餌やり規制条例”(下)「動物の命、たった78円。胸張り裂けそう」 行政や地域住民、ボランティアの協調で殺処分ゼロを

78円の命プロジェクトのきっかけとなった少女がかわいがっていたという猫を抱く戸塚さん=1月、愛知県豊橋市 78円の命プロジェクトのきっかけとなった少女がかわいがっていたという猫を抱く戸塚さん=1月、愛知県豊橋市

 「動物の処分1匹につき78円。動物の命の価値が、たったの78円でしかないように思えて胸が張り裂けそうになった」

 昨年7月、東京都内に住むライターの戸塚真琴さん(28)は猫の殺処分をテーマにしたある作文の一節を読み、思わず心を揺さぶられた。

 作文を書いたのは愛知県豊橋市の中学3年の少女(14)。まだ小学生だった数年前の作品で、少女がかわいがっていた近所の野良猫が産んだ子猫たちが保健所へ連れて行かれ、殺処分となったことをきっかけに、動物たちが1匹あたり78円の費用で殺処分されている現実について考えたことをつづっている。

 「作文をもっと多くの子供たちに読んでもらい、命の大切さを考えてほしい。いつか、殺処分をなくすことができたら」。そう考えた戸塚さんは、作文を絵本化することを考え、今月からネット上で賛同者から資金を募る「クラウドファンディング」(78円の命プロジェクト)を開始。反響は大きく、すでに活動当初の目標に掲げていた100万円を超え、25日現在で約210万円に達している。

黒岩知事も陣頭、努力を重ねた神奈川…都道府県で初「殺処分ゼロ」達成

 殺処分をどうやって減らすのか。

 この大きな課題に地域の人やボランティアだけではなく、行政も模索を続けている。26年度に犬と猫の殺処分ゼロを達成した神奈川県。同年度に飼い主のいない犬や猫を収容する県動物保護センターに犬508匹、猫595匹を収容したが、自然死や病死した計110匹以外は飼い主に返還されたり、譲渡されたりし、都道府県レベルでは初めて犬と猫両方の殺処分ゼロを実現した。

「ボランティア団体と連携」…条例そして和歌山県は

「産経WEST」のランキング