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【関西の議論】これはタタリか、市職員が事故・病気・汚職逮捕…信長由来「落ち武者の墓」の再開発で住民と対立の末

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【関西の議論】
これはタタリか、市職員が事故・病気・汚職逮捕…信長由来「落ち武者の墓」の再開発で住民と対立の末

織田信長の軍勢から桑名の地を守ろうと戦った武者が眠ると伝承される「落ち武者の墓」(中央)。一帯は区画整理事業で宅地化される計画となっている=三重県桑名市 織田信長の軍勢から桑名の地を守ろうと戦った武者が眠ると伝承される「落ち武者の墓」(中央)。一帯は区画整理事業で宅地化される計画となっている=三重県桑名市

 ところで現存する1基は区画整理事業に伴い、平成19年に市有地化されている。つまり「墓地」登録をするべき所有者は市で、許可権限も市にあるため、住民らは「市は『墓地』にしようと思えばできるのにしない」と指摘する。

平成の願証寺攻め

 一方で、市がつくった現況地図には墓地の記号(⊥)が明示されているという。加藤さんは「(現況地図で墓地とあるのに)市は事業計画書に墓地と明示せず、県から事業許可を得ている。意図的な虚偽申請に他ならなず、(事業費総額285億円のうち)国の補助金86億円はだまし取ったに等しい」と怒りを込める。

 市は事業遂行にあたって「住民らの理解を得ていきたい」としているが、見解の開きは大きく、加藤さんはこう言う。「桑名市は『先人が築き上げてきた歴史や文化をブランドに』という方針を掲げながら、やっていることは歴史の破壊。平成の願証寺攻めですよ」

まちづくりの理念に逆行

 今回の対立について、信州大の三枝有教授(行政刑法)は「『落ち武者の墓』は桑名の歴史と深く結びつき、地域の人々の生活の中に信仰として息づいてきた。落ち武者個人の墓であるという以上に大きな意味を持っている」といい、「墓地」か否かの議論以前に、土地区画整理事業の本質に反する市の姿勢が問題だと指摘する。

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