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【関西の議論】これはタタリか、市職員が事故・病気・汚職逮捕…信長由来「落ち武者の墓」の再開発で住民と対立の末

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【関西の議論】
これはタタリか、市職員が事故・病気・汚職逮捕…信長由来「落ち武者の墓」の再開発で住民と対立の末

織田信長の軍勢から桑名の地を守ろうと戦った武者が眠ると伝承される「落ち武者の墓」(中央)。一帯は区画整理事業で宅地化される計画となっている=三重県桑名市 織田信長の軍勢から桑名の地を守ろうと戦った武者が眠ると伝承される「落ち武者の墓」(中央)。一帯は区画整理事業で宅地化される計画となっている=三重県桑名市

 「調査は申立人である奉賛会には伝えられず、住民が作業に立ち会うことも禁止された」。奉賛会会長の加藤和也さんは市への不信感をあらわにする。

「一村総持」

 同会によると、残った1基については、もともと墓であることを示す資料もある。明治時代の古地図には田畑に囲まれた小さな方形の土地で「5歩」(約16平方メートル)と面積が記され、田畑や住宅とは違う特別な空間を印象づけている。また同時期の登記簿には、村の共有地を意味する「一村総持」の注意書きが添えられている。

 桑名市の事情に詳しい土地家屋調査士は「一村総持とは、村人が自由に薪を刈ることができる山林か、村で守った墓のどちらかと考えていい。(当該の場所は)山林ではないので墓であることは明らかだ」と指摘する。

「墓だが墓地ではない」

 一方、市都市整備部の伊藤恒之部長は「確かに墓とは認められるが、法的な墓地ではない。このため宅地化されても問題はない」と話す。

 どういうことか。墓地埋葬法は「墓地」を自治体の許可を得た区域と定めている。「墓地」は区画整理では改葬などの手続きを経なければ壊すことができないが、これら「落ち武者の墓」は自治体の許可を受けていないため「墓地」とは認められず、開発は制限されないという。

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