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【2568の命】“猫の餌やり規制条例”(中)庭にフン、道に残飯…善意だけでくくれない餌やり、住民間トラブルも 和歌山県

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【2568の命】
“猫の餌やり規制条例”(中)庭にフン、道に残飯…善意だけでくくれない餌やり、住民間トラブルも 和歌山県

和歌山城でボランティアから餌を与えられる猫。不妊去勢手術を受けた猫は尻尾の毛を刈り取られている=和歌山市の和歌山城 和歌山城でボランティアから餌を与えられる猫。不妊去勢手術を受けた猫は尻尾の毛を刈り取られている=和歌山市の和歌山城

 地域トラブルを過熱させかねない餌やり行為を抑制するため、県外の自治体も規制の動きを強めている。

 県に先行し、京都市では昨年7月に不適切な餌やり行為を禁止し、是正命令に従わない場合、過料を徴収するとした内容の条例を施行した。一方、住民の反対を受けて方針転換を余儀なくされるケースもあり、平成24~25年に野良猫を含む動物全般への餌やりを規制する条例を検討した奈良市は、カラスの餌となるごみを放置しないといった内容に変更した。

 自治体の規制強化の動きに懐疑的な声もある。動物愛護に詳しい弁護士らでつくる「THEペット法塾」の植田勝博弁護士によると、条例施行後の京都市では野良猫に餌を与えた住民を見とがめた別の住民が警察に通報するというトラブルが発生。住民同士の亀裂をさらに深める結果となったという。植田弁護士はこう訴える。「行政が過度に手を加えてしまうことは、一方で住民同士の対立を招きかねず、根本的な解決にはならない」

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