産経WEST

【理研CDBが語る】いいにおいも嫌なにおいに感じる「異臭症」、嗅細胞が迷子になってしまうのが原因か

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【理研CDBが語る】
いいにおいも嫌なにおいに感じる「異臭症」、嗅細胞が迷子になってしまうのが原因か

間違った番地に接続すると異臭症になる? 間違った番地に接続すると異臭症になる?

 実は、再生した嗅細胞は周りの正常な嗅細胞たちに案内されて、正しい番地へと接続する。しかし、頭部外傷の際に嗅細胞の軸索がいっぺんに切断されてしまうと、案内役となる嗅細胞がいなくなってしまうので、再生した嗅細胞が迷子になってしまい、間違った接続をしてしまうことがわかってきた。

 再生した嗅神経が迷子になってしまうことが異臭症の原因の一部かもしれない。臨床で感じた疑問やくやしさをばねにひとつずつ病気のしくみを解明することでいつかよりよい治療につながればと思う。

   

 村井綾(むらい・あや) 岡山大医学部医学科卒業。同大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学入局。岡山、高知、愛媛の病院で勤務。平成26年より理研CDB感覚神経回路形成研究チームに大学院生として参加。好きなことはダイビングとお酒を飲むこと。

このニュースの写真

  • いいにおいも嫌なにおいに感じる「異臭症」、嗅細胞が迷子になってしまうのが原因か

「産経WEST」のランキング