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【世界を読む】忍び寄る社会主義、若者49%肯定「ちょっと革命的なんだよね」…アメリカンドリームは“死んだ”米国の危機

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忍び寄る社会主義、若者49%肯定「ちょっと革命的なんだよね」…アメリカンドリームは“死んだ”米国の危機

米ミシガン州の遊説先で握手攻めにあうサンダース氏。74歳の「民主社会主義者」を若い世代が強く支持している=15日(ロイター) 米ミシガン州の遊説先で握手攻めにあうサンダース氏。74歳の「民主社会主義者」を若い世代が強く支持している=15日(ロイター)

米国に納税しない巨大企業

 社会主義とともに、若い世代を理解するキーワードになっているのが、「アメリカンドリーム」だ。

 ハーバード大が昨年12月に発表した調査結果によると、「あなた個人にとってアメリカンドリームは生きているか」と18歳から29歳の若者にたずねたところ、48%が「死んでいる」と回答したという。

 同大などが行った別の調査では一般的なイメージに反し、米国はカナダや欧州の多くの国々と比べても社会流動性が低かった。アメリカンドリームが幻想であると多くの若者たちが感じ、将来に明るい展望を抱いていないようだ。

 この世代はアップルやグーグル、アマゾンといった巨大企業が国家の枠を超えてグローバル化していった時代に育った。成功した企業が必ずしも米国に納税するわけではないことも知れ渡っている。欧州などの低税率国に名目上の会社機能を移し、租税回避に励むからだ。金持ちがますます金持ちになり格差が拡大することへの怒りは2011年、ウォールストリート占拠運動となって現れた。

リベラル系メディアも懐疑的

 ただ、米国の伝統から大きく離れるサンダース氏の訴えについては、リベラル系メディアも実現性に疑いのまなざしを向けている。

 「上位1%の富裕層に課税すれば誰でも無料で教育や医療を受けられるかのように主張するが、あまりに安易な処方箋だ」。ワシントン・ポストは厳しく指摘した。ニューヨーク・タイムズも「サンダース氏の提案は達成できるリアリティーがない」とし、大統領にふさわしいのは経験豊富なクリントン氏だと掲げた。

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