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【陸上】世界選手権の惨敗から成長…リオ決定の高橋「目標はメダル」 

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【陸上】
世界選手権の惨敗から成長…リオ決定の高橋「目標はメダル」 

 ゴールテープを両手でつかみ、「よっしゃー」と大声を響かせた。初の五輪出場を決めた高橋。世界記録保持者でチームの先輩である鈴木が欠場の中、「自分でペースを作らないといけない。自分を信じて最後まで気持ちのこもったレースができた」。追うべき背中がなくても、己との戦いに勝った。

 3キロで先頭集団が5人になり、「早く人数を絞りたい」との思いで何度もペースを上げた。中盤で一度は離したはずの藤沢に13キロ手前で追いつかれ、17キロまで並走。「精神的につらい局面だった」と振り返るが、ラストスパートの余力はしっかりと残っていた。

 社会人1年目。期待された昨夏の世界選手権は47位に沈んだ。岩手大時代は自分の好きなように時間を使えていたのが、競技に集中する環境になって戸惑った。今村文男コーチは「日本代表として世界とどう戦うか、整理がついていない状況だった」と話す。世界での惨敗を経験したことで、レース前後の栄養補給など競技以外の面にも気を配るようになった。

 「雄介さんはいないけど、レースに臨んだ覚悟はこれまでと違う」と強調した23歳。「五輪はメダルが目標。世界で力が出し切れる選手になる」と言い切る。日の丸を背負う意味をしっかりと心に受け止めるアスリートになった。(丸山和郎)

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