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脊椎動物の脳、起源は5億年以上前 理研などのチームが解明

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脊椎動物の脳、起源は5億年以上前 理研などのチームが解明

 理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)などのチームは、脊椎動物の脳の基本的な構造は、5億年以上前にできていたことを突き止め、15日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。段階的に進化してきたと考えられてきた脊椎動物の脳が、進化の極めて早い段階に成立していたことが明らかになった。

 チームは、哺乳類などの祖先で、あごを持つ脊椎動物「顎口類(がっこうるい)」と5億年前に分岐したとされる、あごを持たない脊椎動物「円口類」に属するヌタウナギとヤツメウナギの胚を解析した。

 ヤツメウナギは、大脳基底核の一部である「内側基底核隆起」と、小脳になる「菱脳唇(りょうのうしん)」という2つの領域が確認できず、両領域は、顎口類で新しく発達したと考えられてきた。

 両領域はヤツメウナギの進化の過程で退化した可能性もあるため、チームは別の円口類、ヌタウナギに着目。胚の遺伝子を解析した結果、両領域の発生に必要な遺伝子などを確認。ヤツメウナギの胚を再解析した結果、これまでないとされてきた領域がヤツメウナギにも存在することが判明したという。

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