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【鉄道ファン必見】信楽事故の教訓生かした“安全車両” 紀州鉄道で運行 甲賀市から無償譲渡される

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【鉄道ファン必見】
信楽事故の教訓生かした“安全車両” 紀州鉄道で運行 甲賀市から無償譲渡される

紀州鉄道の車両「KR301」=和歌山県御坊市 紀州鉄道の車両「KR301」=和歌山県御坊市

 運行距離が2・7キロと短いことで知られる和歌山県御坊市の紀州鉄道で新車両「KR301」が導入され、運行が始まった。「信楽高原鉄道」の車両を所有する滋賀県甲賀市から無償譲渡。車体に描かれていた信楽焼のタヌキは、御坊市出身で聖武天皇を生んだ伝説がある「宮子姫」に姿を変え、地域の足として快走している。

 紀州鉄道はこれまで、国内で唯一運行しているバス型車両「キテツ1号」「キテツ2号」の2台体制で運行していたが、車体の老朽化などの影響で、最近は1台のみの運行だったという。

 今回譲られた「KR301」は、白地に緑のラインが特徴。同鉄道にはなかったボックス席があるほか、座席も座り心地が良いという。平成3年の信楽高原鉄道の列車衝突事故を教訓に、当時は全国的にも珍しかった「衝撃緩和装置」も備えた“安全車両”だ。

 約20年の時を経て、勾配の厳しい同鉄道では引退したが、紀州鉄道の統括管理駅長、大串昌広さんは「紀州鉄道は平坦なのでまだまだ十分に使える。足まわりの整備が行き届いており、大事にされてきたことが伝わってきた」と笑顔。信楽高原鉄道で同車両を整備したという担当者も「御坊市民の皆様に末永く愛されてほしい」と話した。

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