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【衝撃事件の核心】史上最大の金塊密輸、香港・韓国ルート急増…消費税アップで〝うまみ〟 捜査当局は厳戒態勢

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【衝撃事件の核心】
史上最大の金塊密輸、香港・韓国ルート急増…消費税アップで〝うまみ〟 捜査当局は厳戒態勢

密輸の「運び役」が香港から国内に持ち込もうとした130キロの金の延べ板。金銭に換算すると計6億400万円相当になる。航空荷物を利用した密輸としては過去最大の規模となった=関西空港税関支署 密輸の「運び役」が香港から国内に持ち込もうとした130キロの金の延べ板。金銭に換算すると計6億400万円相当になる。航空荷物を利用した密輸としては過去最大の規模となった=関西空港税関支署

 急増の背景にあるのは26年4月、消費税が5%から8%に引き上げられたことだ。金の輸入に関税はかからないが、海外での購入額が20万円を超えた場合、8%の消費税がかかる。密輸すれば支払いを免れる一方、貴金属店などに売却する際には税額分を上乗せして販売でき、その分儲けが増える。

 現在、金地金の税抜き価格は1キロ420万円前後。消費税額は34万円前後なので、仮に100キロを密輸したとすれば、3400万円もの利益が出る計算となる。今回のケースでは3700万円強で、「販売時に利ざやを稼げることが、金密輸の最大のメリット」(捜査関係者)というわけだ。

 財務省や税関当局によると、日本に密輸される金の半数以上が香港から持ち込まれるもので、次いで韓国が続く。

 香港では金を購入する際に税金がかからず、韓国では金を輸出する際、購入時に納めた税金が還付される制度があるため、販売時の利ざやが膨らむことが理由という。税関はこれらの国から来る航空便についての検査を強化している。

新手の手口にも警戒

 大阪税関によると、統計に反映されていない27年6月以降も、金の密輸は前年を上回る勢いで推移しているという。29年4月には消費税が10%に引き上げられる予定で、担当者は「得られる利益がさらに増すため、密輸グループの活動が活発になる可能性が高い」と危機感を募らせる。

 これまで主流だった航空機の手荷物を装うものに代わり、違法薬物のように国際郵便に紛れ込ませたり、航空貨物を使ったりする新たな手口も懸念されている。

 捜査関係者は「今後、密輸の増加は当然予想され、手口も様変わりする可能性がある。あらゆる可能性を考えて警戒しなくてはいけない」と話す。

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