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【浪速風】名文家で論客の舞の海(2月10日)

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【浪速風】
名文家で論客の舞の海(2月10日)

現役当時の舞の海。水戸泉との取り組みで、立ち会いで猫だましを披露した相撲 現役当時の舞の海。水戸泉との取り組みで、立ち会いで猫だましを披露した相撲

 物書きの端くれとして参考にする丸谷才一著「文章読本」(中公文庫)に「文章上達の秘訣はただ一つしかない」とある。その秘訣とは「名文を読むこと」で、「君が読んで感心すればそれが名文である」。舞の海秀平さんの「相撲“俵”論」(夕刊スポーツ面に随時掲載)にいつも感心させられる。

 ▼8日付は「稀勢の里はなぜ優勝できないのか」だった。「(勝ち方が)その日その日で違うからだ。力だけで動き回り、気がついたら相手が倒れていただけ。だから、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのかをはっきりと検証できない。失敗を次の勝利に生かせないから、同じことを繰り返す」

 ▼論客である。人生論や日本人論、憲法論まで土俵に上げて、“技のデパート”と呼ばれた現役時代そのままに切れ味鋭い筆が冴える。「稽古というのは番数をこなすだけでなく、この形になったら誰にも負けないという相撲を確立するためにある」。小欄もまだまだ稽古が足りない。

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