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【紀の川小5殺害事件1年】「わんわんパトロール」で子供たちを守る! 愛犬散歩の防犯活動が浸透

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【紀の川小5殺害事件1年】
「わんわんパトロール」で子供たちを守る! 愛犬散歩の防犯活動が浸透

小学生の登校を見守るパトロール犬たち=和歌山市 小学生の登校を見守るパトロール犬たち=和歌山市

 シバイヌや雑種、プードルにポメラニアン-。目印の黄色いバンダナを首に巻いた犬が散歩していると、子供たちは「おはよう」と犬に駆け寄る。“飼い主さん”の大人たちとも「ただいま」「気をつけて帰ってね」などとあいさつを交わす。この犬たちは、「パトロール犬」だ。

 「犬の散歩のついでなら、気軽にパトロールできるのでは」

 発案したのは、和歌山市立福島小学校育友会の会長を務める吉増江梨子さん(35)。昨年2月の事件に心を痛めた。さらに、事件が起きる前から中村桜洲被告の不審な行動が地域で目撃されていたにもかかわらず、情報が警察や学校には届いていなかったことを知った。

 「住民間で不審者情報を知らせ合うことが必要」と感じ、昨夏に愛犬の雑種「もか吉」と近所の“愛犬家”たちとともにパトロールを開始した。その活動は広がり、これまでに約80匹が「パトロール犬」に登録した。登録希望者はさらに増加しているという。

 吉増さんは、「地域の大人たちが子供たちを守ろうとしている思いも、子供たちに伝えられたら」。愛犬の「ジョイ」と登録している主婦、津村真由美さん(50)も、「気軽に取り組めて、地域の子供たちと話すきっかけもできた。犯罪の抑止や子供たちの安心につながれば」と話す。

 愛犬の散歩とともに行う防犯活動は、県内各地に浸透し始めている。

 紀の川市でも、愛犬のリードに「子ども見守り中」などと記された反射材で作られたタグを付けた「わんわんパトロール」が10月末にスタートし現在約30匹が登録。地域の“番犬”たちが活躍の場を広げている。

 和歌山市地域安全推進委員会北支部の野畑久則会長(71)は、「子供のほか、高齢者の見守りにもなり、地域につながりが生まれる活動。市内全域や県内にも早く広まってほしい」と話した。

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