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【和歌山小5殺害1年】「1年経っても気持ちは変わらない」父親が苦しい胸の内明かす

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【和歌山小5殺害1年】
「1年経っても気持ちは変わらない」父親が苦しい胸の内明かす

父親は、祭壇の前で幼いころの都史君の写真を取り出しては眺めているという=和歌山県紀の川市 父親は、祭壇の前で幼いころの都史君の写真を取り出しては眺めているという=和歌山県紀の川市

 和歌山県紀の川市で昨年2月、市立名手小学校5年の森田都史(とし)君=当時(11)=が刺殺された事件から5日で1年。近所の中村桜洲(おうしゅう)被告(23)が殺人などの罪で起訴され、昨年8月以降、公判前整理手続きが進む。「1年経っても気持ちは何も変わらない。あの日から時間が止まったままです」。都史君の父親(67)は苦しい胸の内を明かした。

 「元気な子だった。もっといろいろなところに連れて行ってあげたかった」。自宅の遺影のそばに並ぶ都史君のアルバム。写真を眺めては思い出にひたる。

 「夏休みの宿題に一緒に段ボールでレーシングカーを作ったら、大喜びして。友達と走らせて遊んでいたなあ」

 離れて暮らしていた中学生の兄と都史君と一緒に暮らし始めた直後に事件が起きた。観光バス運転手の仕事を終えて帰宅すると、都史君は「頑張ったご褒美だよ」と抱きしめてくれた。

 父親の趣味だったゴルフを3年生のときに始め、プロゴルファーを夢見ていた。ナイスショットを褒めてあげたときの笑顔が、今でも夢に出てくる。

 「あんなに優しい子がなぜ…。涙が枯れるくらいに泣いたのに、泣いても、泣いてもぼろぼろと涙があふれる」

 父親の料理が大好きだった都史君のために、目玉焼きやタコの形にしたソーセージなどを作り、遺影の前に供えている。

 「中村被告や親族から、『悪かった』という気持ちが感じられない」。毎日出かけるたび、中村被告の家の前を通らなければならない。その度に悔しさと怒りが込み上げる。

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