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【銀幕裏の声】忍者を超えた? 鳥と飛び、馬と併走するカメラマン-“シナリオ”のある驚愕のドキュメンタリー「シーズンズ」

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【銀幕裏の声】
忍者を超えた? 鳥と飛び、馬と併走するカメラマン-“シナリオ”のある驚愕のドキュメンタリー「シーズンズ」

「シーズンズ 2万年の地球旅行」の鳥の飛翔シーンは、「WATARIDORI」のときより、さらに進化したマイクロライトプレーンで撮影された 「シーズンズ 2万年の地球旅行」の鳥の飛翔シーンは、「WATARIDORI」のときより、さらに進化したマイクロライトプレーンで撮影された

 「当然、簡単には撮れませんよ。高度な専門知識を要するため、カメラマン自身が大学で講義できるほどの動物の専門家であったり、スタッフには動物行動学者や生態学者らもおり、綿密な計画を立てて撮影に臨んでいるのです」

動物との真の共存目指して

 なぜ近年、フランスなど欧州から、これら優れた動物ドキュメンタリーが何作も繰り出されているのか?

 「『シーズンズ』は現代の世界の動物を撮影しながらも、実は2万年前の氷河期からの動物の歴史、そして動物と人との歴史を描いた映画なのです」と新宅さんは説明する。

 オオカミが、やがて人に飼われる犬に、オオヤマネコが現在のペットとなるネコに、オーロックスが家畜のウシに、イノシシが家畜のブタに…。その変遷が淡々と映像で綴られていく。

 「実はフランスでは小学校の授業に『ナチュラルヒストリー』という科目があるんです。自然や生物の歴史を学び、そこから生命とは何か、人間とは何かを考えるという科目で、とても人気があるのです。こんな教育環境が根付く土壌からジャック・ペラン監督のような人材が輩出されるのでしょうね」と新宅さんは言う。

ナレーションは必要か? 日仏教育環境の違い

 「シーズンズ」の日本公開版ではナレーションが付けられているが、実はフランスでのオリジナル版にはナレーションが一切ない。

 「ナレーション無しで、この作品をすべて理解することは、かなり難しいとは思いますが、フランスでは子供たちもナレーション無しで見ているという事実も日本人に知ってほしいですね」と、日本版のナレーションを監修した新宅さんは訴える。

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