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有害鳥獣駆除の若手ハンター育成へ 大阪府、猟友会「アカデミー」開校 農作物被害あとたたず

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有害鳥獣駆除の若手ハンター育成へ 大阪府、猟友会「アカデミー」開校 農作物被害あとたたず

 農作物を食い荒らすシカやイノシシなどの有害鳥獣を駆除するハンターを育成するため、大阪府と府猟友会が平成28年度から、熟練ハンターが若手を指導する「大阪ハンティングアカデミー」(仮称)を開講することが2日、分かった。自身の猟場を大切にするハンターの世界では、実は他人にノウハウを教えるのはご法度とされる。全国的に深刻化するハンターの高齢化と後継者不足の解消のため、“常識破り”の一手を打つ。

 府によると、府内の26年度の鳥獣による農作物被害額はイノシシで約3900万円、シカで約3400万円。22~23年度のピーク時と比べ減少傾向にあるが、奈良、和歌山との県境の山間部を中心に稲を食べられたり、サツマイモやジャガイモを掘り返されたりする被害は後を絶たない。

 こうした被害を防ぐため、各自治体は経験豊富なハンターに有害鳥獣の駆除を委託しているが、府内では狩猟免許の所持者が年々減っている。26年度は3117人で15年前から約1割減少。このうち駆除を担ったハンターは約350人にとどまり、60歳以上が7割を超えた。同様の傾向は全国的にみられるという。

 さらに、府猟友会によると、新規の免許取得者は毎年府内で約230人いるものの、継続的に狩猟を行うのは1~2割程度。同猟友会の阪口顕会長(69)は「物珍しさから免許を取得する人は多いが、大阪は猟場が少なく、狩猟方法を学ぶ機会が少ないからではないか」とみている。

 そこで、アカデミーでは免許を持ちながら狩猟経験のない人を中心に受講生を募集し、熟練ハンターが講義や実際の現場で狩猟技術を指導する。気候や環境に応じた効率的な鳥獣の捕獲方法から、現場の森林所有者との付き合い方まできめ細かく伝授することで、1年程度で即戦力に育て上げる計画だ。

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