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【大阪国際女子マラソン】福士絶叫「うれしい、うれしい」

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【大阪国際女子マラソン】
福士絶叫「うれしい、うれしい」

【大阪国際女子マラソン】優勝インタビュー後、観客席に向かい喜びを爆発させる福士加代子=31日、ヤンマースタジアム長居(奥清博撮影) 【大阪国際女子マラソン】優勝インタビュー後、観客席に向かい喜びを爆発させる福士加代子=31日、ヤンマースタジアム長居(奥清博撮影)

 浪速路を駆け抜けスタート地点のトラックに戻ってきたとき、福士加代子はそっと時計に目をやった。日本陸上競技連盟が五輪派遣に設定した2時間22分30秒が目前まで迫る。「やばい。間に合わない」。かたわらで見守る永山忠幸監督から「5秒遅い」と怒声が飛ぶ。いつもの大会なら自然と出てくる笑みはこみあげず、ただただ必死に駆け抜けた。

 ゴールテープを一番に切ると、何よりも先に背後の時計を確認した。2時間22分17秒。ようやくガッツポーズが飛び出した。「本当にうれしい。うれしい」。あとは喜びを爆発させた。

 ペースメーカーが先導する高速レースに、序盤から体は悲鳴を上げていた。24キロ付近から独走状態となったが、最後まで耐えられるのか不安で「大丈夫か、大丈夫か」と思いながら走り続けたという。

 その背中を押したのが沿道の声援だった。父、正幸さん(66)は営む理容店を臨時休業にし、青森から駆けつけた。過去2度の大阪では30キロ付近で失速し、足がふらつく場面もあった。この日もあの場面が「脳裏によぎった」が、沿道を移動しながら娘を鼓舞し続けた。家族らもおそろいの似顔絵入りのウインドブレーカーを着てレースを見守った。兄の隆幸さん(39)は「競技場に入ってきてようやく安心できた。無事に走ってくれてよかった」と話す。

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