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【大阪国際女子マラソン】リオへ駆ける(5)自分の限界超えた走りを 渡辺裕子

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【大阪国際女子マラソン】
リオへ駆ける(5)自分の限界超えた走りを 渡辺裕子

自分の限界を超えた走りに挑む渡辺裕子 自分の限界を超えた走りに挑む渡辺裕子

 昨年5月、“ゴール地点がない”レースに出場した。2014年に始まった「Wings For Life World Run」という大会で、世界35カ所の会場で選手が同時にスタート。後ろから追いかけてくるキャッチャーカーに追い抜かれた時点で選手は競技終了となる。最後まで逃げ切った選手がチャンピオンだ。

 この大会で約56キロを走り、世界チャンピオンになった。「ゴールは後ろから追いかけてくる。自分の限界がゴールという初めての感覚でレースできた」。粘りが身上の28歳にとって、収穫の大きいレースになった。

 自分の限界を意識した経験はもっとある。昨年夏、米国アルバカーキで行われたナショナルチームの合宿で、アテネ五輪金メダルの野口みずき(シスメックス)と同じ部屋になり、さまざまな体験談を聞いた。「競技をやめたいと思った時期もあったのに、まだ続けていることがすごい。心の強さが半端ないと思った」。気持ちを強く持つことの大切さを教えられた。

 3年前の大阪国際で自己ベストを出し、ニューヒロインに躍り出たものの、その後は競技に対して前向きになれない自分がいた。他の選手に比べて、「スピードで劣る部分はある」と認識している。

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