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【西論】沈む日本経済とダブる女子マラ…大阪にラストチャンス

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【西論】
沈む日本経済とダブる女子マラ…大阪にラストチャンス

1回大阪女子マラソン(現大阪国際女子マラソン)。競技場を後に、外周道路へ向かうランナーたち=1982(昭和57)年1月24日、大阪市東住吉区の長居公園 1回大阪女子マラソン(現大阪国際女子マラソン)。競技場を後に、外周道路へ向かうランナーたち=1982(昭和57)年1月24日、大阪市東住吉区の長居公園

 そこからはいあがるためにテコを求めるとすれば、いずれも指導者を含めた人材しかない。

 しかし、選手をグイグイ引っ張ったかつてのカリスマ指導者たちの多くが一線を退き、いまやエリートランナーの練習量もがた落ちになったといわれる日本の女子マラソン界に関していえば、絶対スピードの鈍化やアフリカ勢の台頭という課題を克服できないままで、「失われた10年余り」を取り戻すことは容易ではない。「いまのままでは、4年後の東京五輪のメダルなど夢だ」という五輪メダリストの元指導者の警鐘にもうなずかざるをえない。

 ただ、日本の財政が過去の蓄えでどうにかしのいでいるように、日本の女子マラソン界の人材も、モスクワ世界陸上銅メダルの福士をはじめ、いまならまだ余力が残っている。この大阪で五輪派遣設定記録である2時間22分30秒を切って勝つランナーが現れれば、それが「低迷期」を脱するきっかけになりうるのだ。

 その意味で、週末のレースは、リオ五輪の代表選考会であると同時に、日本の女子マラソンの未来が託された最後の試金石になるようにも思えるのである。

 救世主よ、出でよ。   (文化部編集委員・正木利和)

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