産経WEST

シニアの〝お化粧〟花盛り 出張メークや商品拡充にメーカー注力

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


シニアの〝お化粧〟花盛り 出張メークや商品拡充にメーカー注力

日本介護美容セラピスト協会の認定試験を受ける受験者ら=大阪市福島区 日本介護美容セラピスト協会の認定試験を受ける受験者ら=大阪市福島区

 化粧に気をつかい、見た目も内面も若々しく過ごしたい50代以上のシニア世代の女性が増えている。化粧による健康増進効果を裏付ける調査結果もあり、高齢者施設などでは入所者にメークを施す活動が活発だ。化粧品メーカーも、目元を見やすくするための拡大鏡をセットにした商品を売り出すなど、市場拡大に期待をかける。(栗井裕美子)

 「いつまでも恋を」

 大阪市福島区のナリス化粧品大阪ビルで昨年12月、高齢者にメークやマッサージを施す「ビューティタッチセラピスト」の認定試験が行われた。同社が平成26年4月に立ち上げた一般社団法人「日本介護美容セラピスト協会」による独自の美容療法の認定制度だ。受験した主婦や介護士ら約40人が交代でモデルになり、メーク技能などを競った。

 高齢者施設での活動を念頭に衛生面にも配慮し、メークにはコットン(化粧綿)や綿棒を使う。声をかけながら優しく肌に触れるなど、高齢者の警戒心を解く工夫も必要。モデル役の女性の頬の高い位置にチーク(頬紅)が塗られると、頬が引き締まった印象になって表情が華やぐ。大阪府河南町の訪問看護師の女性は「化粧を施すと、自宅にこもりがちの人が外出しようという気持ちになる。『いつまでも恋していたい』とほほえんでくれたこともある」と、化粧が高齢者の心にもたらす効用を話す。

 笑顔や会話増える

 同社は20年ほど前から、メークのもたらす健康増進効果に着目。公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター(京都市左京区)などとの共同研究によると、メークなどを月1回ペースで計4回受けた女性(平均年齢83・5歳)は、免疫力が約1・6倍高まった。被験者全員に笑顔や会話が増え、41%は食欲や睡眠が改善されたという。

「産経WEST」のランキング