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【関西プチ遺産】高野山もビックリ アーケードが架かった「国道170号」

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【関西プチ遺産】
高野山もビックリ アーケードが架かった「国道170号」

アーケード街を通るが、ここは立派な国道170号だ=大阪府東大阪市 アーケード街を通るが、ここは立派な国道170号だ=大阪府東大阪市

 国道170号を八尾方面から北に向かうと、近鉄奈良線の瓢箪山駅あたりになると驚きの光景となる。今まで走ってきた国道にアーケードが架かり、商店街となっているのだ。7時から20時までは車の通行は禁止との表示。さすがに近鉄の踏切部分にはアーケードはないが、北側にもアーケードは続いており、総延長は400メートル弱。天下の国道にアーケードとはこれいかに。

 国道170号のうち、生駒の西麓を南北に走る部分は東高野街道と呼ばれている。元々は高野山を目指す道ではなかった。かつて、現在の大阪平野部には水面が広がっていた。南北に移動する人々は、水を避け、生駒の西側ふもとを歩いた。太古からの自然の道は、後に高野山を目指す東側の道として東高野街道呼ばれるようになった。

 東高野街道は、昭和38(1963)年に二級国道170号となり、40年には一般国道170号となった。45年には大阪万博に合わせ、170号の西側に大きな道路(外環)が開通し、この新道も170号となった。外環ができても170号(東高野街道)は格下げされることなく国道のまま。

 商店街にアーケードが設置されたのは昭和36年。東高野街道が国道になったのは2年後。国道にアーケードが架けられたのではなく、アーケードの道が国道になったということなのである。東高野街道も、屋根に覆われびっくりであろう。(伊藤純・大阪歴史博物館)

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