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【関西の議論】作家、本好きの貴重な“生息場所”-文学バー「リズール」開店5年、芥川賞作家・玄月さんの手料理も

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【関西の議論】
作家、本好きの貴重な“生息場所”-文学バー「リズール」開店5年、芥川賞作家・玄月さんの手料理も

トークイベントには直木賞作家の三浦しをんさんが登場。自作の朗読に、多くの文学ファンが耳をかたむけた=平成27年12月6日、大阪市中央区(竹川禎一郎撮影) トークイベントには直木賞作家の三浦しをんさんが登場。自作の朗読に、多くの文学ファンが耳をかたむけた=平成27年12月6日、大阪市中央区(竹川禎一郎撮影)

 芥川賞作家の玄月さんが大阪・南船場に開いた文学バー「リズール」が今月末、丸5年を迎える。古今東西の文学書に囲まれて、来店客はグラスを傾けながら読書にふけったり、文学談義を楽しんだり。小川洋子さんや角田光代さんら著名な作家が登場するイベントもあり、本好きの“聖地”として定着している。(横山由紀子)

熱気あふれるトークイベント 作家との距離の近さが魅力

 カフェやブランド店などが並ぶ南船場のビルの地下1階。約60平方メートルの店内は、壁一面に世界文学全集から流行作家の文庫本まで約4千冊もの本がぎっしりと並ぶ。

 昨年12月上旬の夕刻、男女70人ほどが集まったバーは熱気に満ちていた。この日は人気作家をゲストに迎えるトークイベントの開催日で、直木賞作家の三浦しをんさんが登場。カウンターを挟んではいるものの、作家との距離はごく近く、文学ファンにとっては至福のイベントだ。三浦さんは自作の短編小説『永遠に完成しない二通の手紙』を朗読した後、玄月さんとトークショーを繰り広げ、本屋大賞を受賞した『舟を編む』や直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』などの創作秘話も紹介。来店客は興味深そうに聞き入ったり、メモを取ったりしていた。

 トークイベントはほぼ月に1度開催され、これまでに小川さんや角田さん、江國香織さん、黒川博行さん、西加奈子さんら錚(そう)々(そう)たる顔ぶれが登場。毎回文学ファンが殺到する人気ぶりで、三浦さんで52回目を数える。

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