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【仮面ライダー45周年(下)】「夢中だった仕事が、みなさんの心に」 美術担当のエキスプロダクション代表、八木功さん

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【仮面ライダー45周年(下)】
「夢中だった仕事が、みなさんの心に」 美術担当のエキスプロダクション代表、八木功さん

20代で「仮面ライダー」の美術担当に参加していたころを振り返る八木功さん=東京都調布市 20代で「仮面ライダー」の美術担当に参加していたころを振り返る八木功さん=東京都調布市

 《美術は大道具、小道具、装飾、造形、特殊メークなど幅広い。エキスプロは仮面ライダーや怪人、戦闘員のマスクやスーツなどの造形も手がけた》

 美術担当は次の準備がどんどん回ってくるので、最初の1年は元日とお盆の1日しか休めなかった。2話を12日ぐらいで仕上げるペースで撮影の半ばぐらいになると次の組の打ち合わせが入り、「例のあれで行こうか」で通じるようになっていた。怪人がやられた後に爆発するようにしたのは好評で定着したが、現場では「ドカーン」と噴煙が上がった後に大きな石ころが空から降ってくるので大変だった。一番若かった私も怪人や戦闘員のやられ方のアイデアを求められ、灯油タンクに水を入れて台所用洗剤の泡を立て、着火すると怪人が溶けたように見える場面などを考えた。

 《「仮面ライダー」序盤の第9、10話の撮影中、主演の藤岡弘、さんがバイクで転倒し、左大腿(だいたい)部を複雑骨折した現場を目の当たりにした》

 藤岡さんの乗ったバイクがカーブで大きく外側に膨らんだと思ったら、電信柱に張られたワイヤに引っかかり、足が反対方向を向いたまま体が宙を舞った。その直後、藤岡さんが「やっちゃった。すいません」と言ったのを覚えている。撮影が軌道に乗ってきたところだったので、事故直後はみんな「これで終わりだ」とお通夜みたいな雰囲気だった。その後は藤岡さんが(治療で)抜けている間も乗り切れるように台本が変更され、登場が決まった仮面ライダー2号を撮影に間に合わせたりと大変だった。

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