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【JR脱線事故】現場マンション保存工事が着工 一部遺族は反発

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【JR脱線事故】
現場マンション保存工事が着工 一部遺族は反発

保存工事が始まった脱線事故現場のマンション=7日午前、兵庫県尼崎市(沢野貴信撮影)

 兵庫県尼崎市で平成17年4月に起きたJR福知山線脱線事故で、JR西日本は7日、脱線した電車が衝突した線路脇のマンションの保存工事に着手した。9階建てマンションの1~4階部分を残した上で慰霊碑を設置する計画で、平成30年夏ごろまでに工事を終える予定だという。

 ただ、「全部保存」「全部撤去」などの反対意見もあり、この日は一部遺族が現場を訪れ、工事に反対する一幕もあった。

 JR西が昨年3月にまとめた最終案では、衝突跡の残る1~4階部分を階段状に残し屋根を設置▽慰霊碑と犠牲者の名前を刻んだ碑を設置▽運転士から現場が見えるように線路側の壁の一部を透明なガラスにする-などの方針が示され遺族らに説明が行われた。

 工事中は、現場の仮囲いを一部透明にし、献花台から1階部分を見ることができるようにするほか、事故から11年を迎える4月25日は、遺族らが訪問できるようにもするとしている。

 事故では、電車がカーブを曲がりきれずに線路脇のマンションに衝突し、乗客106人が死亡した。

 JR西は事故現場の保存について、遺族や負傷者の意向を踏まえ、検討を進めており、多くの遺族らがJR西の整備計画に理解を示した。また、工事と並行し、事故当時のまま保管する車両も、遺族の意見を踏まえ公開の是非を慎重に検討していく。

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