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【春高バレー】注目校を行く(4)エース負傷も底上げ進む 女子・柏井(千葉)

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【春高バレー】
注目校を行く(4)エース負傷も底上げ進む 女子・柏井(千葉)

千葉県予選決勝を制し、声援に手を振って応える柏井の工藤(右)。負傷中の中元主将(左)は本大会での復帰を目指す(奥村信哉撮影)

 前回、公立校唯一の4強入りを果たした柏井をアクシデントが襲った。8月末、エースの中元南主将(3年)が右膝前十字靱帯(じんたい)を部分断裂。昨年のアジア・ジュニア選手権でも日の丸を背負った大黒柱の長期離脱で、4大会連続の「春高」出場に暗雲が垂れこめた。

 だが、よもやの事態に選手たちは目の色を変えた。「エースに頼ってばかりだったのが、『もっと攻撃参加しなきゃ』と全員の責任感が増した」と国安鉄太郎監督。さまざまな選手を代役として試す中で底上げは進み、練習試合を重ねてきた八王子実践や文京学院大女(ともに東京)といった強豪校とも、中元抜きで互角に渡り合えるまでになった。

 11月の千葉県大会決勝では、中元の位置に入った水島彩音(3年)が奮起。県大会出場は1年の新人大会以来だったが「腹をくくって思い切りやった」と強打を重ねた。中元との二枚看板で前回大会の躍進を支えた工藤嶺(3年)も獅子奮迅の活躍。終わってみれば、6月の県総体で競り勝った敬愛学園を3-0で圧倒し、「スコアだけ見た他県の高校の先生に『中元、戻ったんだね』と勘違いされた」(国安監督)ほどだった。

 「安心してみていられたし、みんなのことを信じていた」と話す中元は「今度こそ決勝のコートに立ちたい」と本大会での復帰を目指し、リハビリに励む。中元の負傷後、ゲームキャプテンを担う工藤も「昨年より精神的にも強くなれた」と成長を実感する。危機を乗り越え、たくましさを増したチームは、前回届かなかった頂点に挑む。(奥村信哉、写真も)

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