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努力の人・市川中車「客席のため息、喜劇の笑い声に変えたい」

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努力の人・市川中車「客席のため息、喜劇の笑い声に変えたい」

歌舞伎俳優の市川中車

 平成28年の関西の伝統芸能界は、初春にふさわしい上方ゆかりの演目や大曲が並ぶ。大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」で大役を演じる市川中車(50)が今年にかける意気込みを語った。(亀岡典子)

 「香川照之」としてテレビなどで活躍中の歌舞伎俳優、市川中車が襲名公演以来、3年ぶりに大阪の初春公演にお目見えする。「ようやく体の中が歌舞伎の内臓になってきたように感じます。少しでも成長した僕を見ていただければ」

 映像や現代劇などで実力派俳優として圧倒的な存在感を見せている香川が、父・三代目市川猿之助(現・猿翁)の後を追うように歌舞伎界に入り、九代目中車を襲名したのは平成24年。

 中年からのスタートに危惧の声もあったが、昨年は、坂東玉三郎と夫婦役を演じた「怪談牡丹燈籠」をはじめ、当代の猿之助と共演した「あんまと泥棒」などで演技派の面目躍如たるところを見せた。また、上方歌舞伎「曽根崎心中」の九平次では大阪弁を完璧にマスターして演じるなど大きな成果を上げつつある。

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