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【刻印2015】(5)イケメンマッチョ警官の殺人 既婚バレて「制裁」の言葉に激高 警察不祥事多発…組織から高潔さ失われたのか

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【刻印2015】
(5)イケメンマッチョ警官の殺人 既婚バレて「制裁」の言葉に激高 警察不祥事多発…組織から高潔さ失われたのか

現職警察官による殺人事件が2件も起きた平成27年。不祥事も多発し、組織から高潔さが失われてしまったのか

 筋骨隆々、180センチを超す長身、そして整った顔立ち。子供の憧れを絵に描いたような、その警察官が犯した罪は、殺人だった。

 水内貴士(たかし)元大阪府警巡査長(27)=懲役18年が確定=は在職中の今年1月、大阪市東住吉区のマンションで交際女性=当時(23)=の首を絞め、殺害した。妻の存在が女性にばれ、「制裁を受けてもらう」と言われて激高した。

 警察組織では不倫は処分の対象だ。懲戒の手前の訓戒や注意といった形で処断され、人事考課や配転に影響するとされる。民事上の不貞行為をなぜ問題視するのかといえば「不倫には嘘がつきまとうからだ」(警察庁幹部)。妻に隠し、上司にも嘘をつく。それがより大きな犯罪の芽になることは元巡査長の例が端的に示す。「不倫即処分」は警察のリスクヘッジなのだ。

 結果的に大阪府警は危機管理に失敗したわけだが、「妻も知らなかった二股交際を上司が予見するのは極めて困難だった」(府警監察室)として、監督責任を問うたのは所属長の署長1人に留めた。

 本当に予見できなかったのか。公判に出廷した後輩の警察官は、元巡査長の行状をよく知っていた。元巡査長は妻と被害者以外に、少なくとも6人の女性との不適切な交際歴があり、後輩は女性関係のトラブルを仲裁したこともあった。

 被害女性に既婚者であることが露見した際、元巡査長と後輩がやり取りした「LINE(ライン)」の記録が公判で示された。

 元巡査長《失敗したな。てか存在忘れてたわ》

 後輩《あんたはくそ野郎だな》

 元巡査長《間違いない。再確認したわ》

 後輩《最悪示談やな》

 元巡査長《それな。誠意と金》

 後輩《あんたに誠意はない。金で何とかしないと》

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