産経WEST

【衝撃事件の核心】貧困弱者〝闇ビジネス〟のからくり タダでクスリ入手、転売でボロもうけ…生活保護支援を食い物に

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
貧困弱者〝闇ビジネス〟のからくり タダでクスリ入手、転売でボロもうけ…生活保護支援を食い物に

兵庫県警が麻薬取締法違反容疑などで男女6人を逮捕した事件で押収した向精神薬=神戸市中央区

死者5人…増える乱用者

 なぜ、ここまで向精神薬の違法売買が横行しているのか。

 日本薬剤師会の関係者は「医師の処方で手に入るとあって、違法薬物に似た効果を試したいと思う人が安易に手を出す傾向があるからだ」と指摘する。

 例えば、リタリンを過剰摂取すると、覚醒剤やコカインなどのように、気分が高揚する作用が得られる。逆に、ロヒプノールはヘロインや大麻と同じで、気分を静めたり落ち込ませたりする作用があるという。

 また、薬物問題に詳しい小森栄弁護士(東京弁護士会)によると、向精神薬は依存性も高い。危険ドラッグの取り締まりが強化された近年は、危険ドラッグ代わりに使用する若者のほか、子育てのストレス解消用として乱用するシングルマザーも増えているとされる。

 過剰な服用は呼吸困難や心臓発作を引き起こし、死に至るケースもあるという。実際、今回の事件で、マンション経営の女の客123人の中では、和歌山県の女性▽兵庫県の女性▽埼玉県の男性▽鹿児島県の男性▽兵庫県の男性-の5人の死亡が確認された。いずれも購入した薬の過剰摂取による薬物中毒が原因とみられ、うち4人は自殺だった。

 小森弁護士は「そもそも患者の求めに応じる形で、過剰に薬を出す医療機関があることが問題。適正な量の薬が処方されるよう、何らかの規制が必要ではないか」と話した。

関連トピックス

「産経WEST」のランキング