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【衝撃事件の核心】貧困弱者〝闇ビジネス〟のからくり タダでクスリ入手、転売でボロもうけ…生活保護支援を食い物に

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【衝撃事件の核心】
貧困弱者〝闇ビジネス〟のからくり タダでクスリ入手、転売でボロもうけ…生活保護支援を食い物に

兵庫県警が麻薬取締法違反容疑などで男女6人を逮捕した事件で押収した向精神薬=神戸市中央区

 そして今年4月、麻薬取締法違反容疑で、女の自宅の捜索に踏み切ると、約2万6千錠もの向精神薬の錠剤を発見。123人の顧客の実名が書かれた売り上げ台帳や、購入日時、購入数などを記した仕入れ台帳も見つかった。

 6月、県警は無許可で向精神薬を販売したとして同容疑で女を逮捕。その後、半年間にわたって女の仕入れ元や女の顧客にあたる男女6人が、県警に同法違反容疑などで芋づる式に逮捕された。

担当医から向精神薬を大量入手

 女はネット掲示板を通じ薬を売買していた。リタリンの場合、買い取り額は1錠あたり350~400円。これに対し、販売額は1錠あたり700~1千円。実に仕入れ値の2倍超で売りさばいていた計算だ。

 女が仕入れ元としていたのが、生活保護の元受給者の女(31)、元受給者の男(41)、薬剤師の男(40)の3人=いずれも同法違反容疑で逮捕。向精神薬を簡単に手に入れることができる立場を悪用し、ネット上で薬を横流ししていた。

 特に悪質なのが元受給者の男女だ。

 生活保護制度は受給者の医療費を全額公費負担と定めている。2人はそれをいいことに、複数の医療機関からタダで手に入れた向精神薬をネットで転売することで、服やバッグの購入費、飼いネコの餌代といった小遣いを稼いでいた。

 「先生、もっとたくさんの薬をくださいよ」

 男にいたっては、薬が高値で売れると知るや、通院先の京都府内の医療機関の担当医に処方量を増やすよう依頼。自分が飲む量の倍以上の向精神薬を入手していたという。

 マンション経営の女はこうして得た向精神薬を、会社員の男(43)=同=に転売。その男がほかの仕入れ元としていたのが、小学生の息子を女手1人で育てる女(32)=同=だった。

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