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「伊方原発事故」で2割が「避難困難」…愛媛県が防災訓練検証の中間とりまとめ

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「伊方原発事故」で2割が「避難困難」…愛媛県が防災訓練検証の中間とりまとめ

四国電力伊方原発の事故を想定した防災訓練で、愛媛県伊方町からフェリーで避難し、大分市に到着した住民ら=11月9日

 愛媛県は、四国電力伊方原発(伊方町)の重大事故を想定し、先月8、9日に実施された国の原子力総合防災訓練の検証の中間とりまとめを発表した。避難訓練などに参加した住民を対象にしたアンケートでは、約7割が「避難できると感じた」と回答。一方で、約2割が「難しい」と回答し、災害時の混乱などへの不安の声も寄せられた。

 県原子力安全対策課によると、船で大分県に渡った伊方町の住民69人を含む避難、一時移転の訓練に参加した280人に事前に質問用紙を配布し、73%にあたる203人から回答があった。

 約8割が「訓練では避難がスムーズにできた」と回答。今回の訓練を通じて「避難が確実に行えると感じたか」との質問では、「確実に行える」(12%)、「何とか避難できる」(56%)に対し、22%は「難しい」とした。「難しい」と回答した理由では、災害時の道路状況への心配や高齢者が多い地域で予想される混乱、港湾岸壁の破損-などがあった。

 一方、県は今回の訓練の成果について、大分県の施設までの避難動線や同県と大分市などとの連携、西予市に移転した県のオフサイトセンターでの対応などが確認できたとしている。岡田清隆・防災安全統括部長は「住民アンケートでは不安の声もある。引き続き訓練を積み重ね、実効性を高めていきたい」と話した。

 最終的な成果の報告は来年3月上旬に内閣府がとりまとめ公表する予定。

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