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【エンタメよもやま話】スター・ウォーズ“違和感の覚醒” 「エピ7」は創造力ゼロ…切り貼り編集の“老人”同窓会

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【エンタメよもやま話】
スター・ウォーズ“違和感の覚醒” 「エピ7」は創造力ゼロ…切り貼り編集の“老人”同窓会

 そんなこんなで後半は疑念より嫌悪感がムクムク沸き上がってきました。見終わった後に感じたことは、結局このエピ7は、帝国軍の初代デス・スターの設計図をR2-D2に託し、最後に反乱軍がこれを破壊したエピ4の単なる変形版であり“誰が誰の息子”だのといった旧3部作をなぞっただけの作品ということでした。

 さらに、エイブラムス監督のお仕事にもズルさしか感じませんでした。エイブラムス監督といえば、もともと米大人気テレビドラマ「LOST」(2004~10年)などで名をはせたテレビ畑の人です。

 もたもたしているとチャンネルを変えられ、翌週から永久に観てもらえなくなるテレビドラマの世界で生きてきただけに、あくまでも視聴者第1主義で、スピーディーかつ要所に疑問や驚きの要素をガンガン差しはさむツボを心得た展開で知られます。

 そして、その手法を、悠長な展開でも芸術性が高ければ基本、是としていた映画界に持ち込み、多くのヒット映画を作り出しました。

 しかしこのエピ7では、その手法が裏目に出ている気がしました。昔からのファンに媚びるようなあざとい演出の数々に加え、絶妙のタイミングでR2-D2がスリープ状態から目覚めるなど、物語が都合よく展開し過ぎており、終盤、何としても次のエピ8(2017年5月公開予定)で映画館を満員にしようと、雪崩のように強引な力技で結末に持っていきます。そのやり口は、悪名高いCMまたぎ&M・ナイト・シャマラン&秋元康的ズルさに共通するものだと言っていいでしょう。

大事なのは小手先の演出ではなく…やっぱ、ストーリー。創造力

 そして最も許せないのは、このエピ7が基本、過去のSWの要素を巧みに切り貼りしただけで、未来を感じさせる作り手の創造力が著しく欠如しているということでした。旧3部作で感じた未知なる宇宙へのうきうきするような憧れは、ジョージ・ルーカス(71)という1人の天才の創造力から生まれたものですが、このエピ7は新3部作のはじまりというには懐古趣味が過ぎています。われわれは金を払って“SW同窓会”を観に来たわけではありません。

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