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【エンタメよもやま話】スター・ウォーズ“違和感の覚醒” 「エピ7」は創造力ゼロ…切り貼り編集の“老人”同窓会

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【エンタメよもやま話】
スター・ウォーズ“違和感の覚醒” 「エピ7」は創造力ゼロ…切り貼り編集の“老人”同窓会

 まず、この辺りの前半の展開は大いに楽しめました。そもそもSWは新3部作(第1、2、3章、1999年~2005年)でCGといった特殊撮影が異様に増え始め、いま観るとヨーダ(銀河系最強のジェダイ・マスター)なんかほとんど立体アニメで、興ざめする場面が散見されます。

 しかしそのヨーダも、シリーズの最高傑作&ハリウッド映画の最高傑作「エピソード5/帝国の逆襲」(1980年、アーヴィン・カーシュナー監督)では人形で、5人以上の人形使いがピアノ線を使って表情などを作り出していました。そうしたプラモデルを作るノリの手作り感覚重視の姿勢がSWの大きな魅力なのです。

旧3部作の古式ゆかしい実写の味わいを…だがしかし。「上手い」演出か、「あざとい」演出か

 というわけで、観る前に、最近の「アベンジャーズ」のシリーズみたいに目がチカチカする特殊撮影だったらどうしようと心配していたのですが、全くの杞憂(きゆう)でした。その辺りは監督のJ・J・エイブラムス(49)も十分に心得ていて、特殊撮影の比重を減らしたのか、頭がおかしいレベルの金と人を投入し、特殊撮影にみえない特殊撮影を強行したのか、どちらか分かりませんが、旧3部作でわれわれが親しんだ実に古式ゆかしい実写の味わいを重視した映像世界が展開されており、自然と顔がニヤけてしまったのでした。

 だがしかし。物語が進むにつれ、記者の頭の中で疑念が渦巻き始めました。

 旧3部作でたびたび登場した巨大なスター・デストロイヤーの複数の残骸が砂漠の中で朽ち果てていたり、「帝国の逆襲」の氷の惑星ホスでの戦いに登場した巨大な4本足のロボット兵器AT-ATの残骸が横たわるなど、SWのシリーズを象徴するようなブツや小ネタがわざとらしくあちこちに。

 そして2人とドロイド1体は、回収された廃品置き場で発見したあのミレニアム・ファルコン号に乗り込み、そうした残骸の間を逃げ回りながら敵のタイ・ファイターと激しい空中戦を展開します…。

 こうした演出を「上手い」と喜ぶ人もいるのでしょうが、記者にはあざとく写りました。新たな3部作の始まりなのですから、観客には全く新たな疑問や驚きの断片をできる限り多く提示すべきだと思いました。

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