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【歴史事件簿】パールハーバーの誤算(4完) 囁かれる「ルーズベルト陰謀説」…あえて奇襲を受け日本を「悪者」に

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【歴史事件簿】
パールハーバーの誤算(4完) 囁かれる「ルーズベルト陰謀説」…あえて奇襲を受け日本を「悪者」に

ルーズベルト米大統領(左)とコーデル・ハル国務長官=「昭和」(講談社)

 次席指揮官の三川軍一中将や第二航空戦隊司令、山口多聞(たもん)少将から再攻撃の催促が入る。ところが南雲中将の判断は「敵機動部隊の警戒を厳にし、北上しろ」だった。つまり、進路反転して帰途につけという意味である。

 開戦前、海軍軍令部は作戦を認める代わりに「虎の子の機動部隊を無傷で連れて帰ってほしい」と注文を付けたといわれている。

 このため、日本側が受けた損害は29機と記録されているが、敵の攻撃を受けてすぐに使えない機体も74機にものぼり、そんな中で敵空母とぶつかった場合の被害の大きさを考えたのだろう。

 また、燃料の問題もあった。広島の連合艦隊司令部からも再攻撃の声ががったが、山本五十六(いそろく)司令長官は「南雲にまかせよう」と命令を出さなかった。

陰謀説

 一方、「真珠湾が空襲された。演習ではない」と7日午前8時(ワシントン時間で午後1時半)、発信された電文にはワシントンのアメリカ政府も驚いただろう。

 このとき、この日ワシントン時間で午後1時、日本の宣戦布告に等しい対米覚書を手渡しに来ることになっていた野村吉三郎・駐米大使の姿はこの時なかったのだ。

 しかしアメリカも、第3次近衛文麿内閣がこの年の秋口に決めた日米首脳会談による和平交渉が行き詰まりを見せ、東条英機内閣に代わった今、開戦しかないとみていたはず。

 実はアメリカ側は日本の暗号電文を解読して真珠湾攻撃を知っていたが、アメリカの暗号解読能力を日本側に伏せるため、ハワイの太平洋艦隊に情報を伝えることなく、攻撃させたという説もある。

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