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【歴史事件簿】パールハーバーの誤算(4完) 囁かれる「ルーズベルト陰謀説」…あえて奇襲を受け日本を「悪者」に

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【歴史事件簿】
パールハーバーの誤算(4完) 囁かれる「ルーズベルト陰謀説」…あえて奇襲を受け日本を「悪者」に

ルーズベルト米大統領(左)とコーデル・ハル国務長官=「昭和」(講談社)

 現地時間で昭和16年12月7日朝(日本時間は8日未明)、日本海軍の航空母艦6隻を主力とする機動部隊がハワイのアメリカ太平洋艦隊を急襲。計約350機による攻撃は予想をはるかに上回る戦果をあげた。ところが日本軍はこれに満足してか、さらに続ける予定だった攻撃を切り上げて帰途につく。対するアメリカ政府は“日本軍のだまし討ち”として国民や議会に漂っていた厭戦(えんせん)気分を一気に吹っ飛ばし、世界戦争に参戦していった。

無傷での帰途

 現地時間で午前7時55分に攻撃を始めた淵田美津雄(ふちたみつお)中佐率いる日本軍第1波の約180機に続き、その1時間後に到着した島崎重和少佐指揮の第2波の約170機が真珠湾に停泊する艦艇や周辺の飛行場などを攻撃した。

 航空機による艦船攻撃は真珠湾の1年前、イギリス空母の艦載機がイタリアの戦艦1隻を撃沈、2隻を大破させたタラント港空襲の例があったが、どれほどの効果があるのか、未知の部分も多かった。

 それだけに、淵田機は戦況と効果を詳細に見届ける必要から第1波攻撃終了後も戦場に残り、第2派攻撃終了とともに帰還する。

 そして機動部隊旗艦の空母「赤城」に戻り、機動部隊を指揮する南雲忠一(なぐもちゅういち)中将に報告する。予想以上の戦果に南雲長官の頬も緩んだことだろう。

 だが重油タンクや工場は手つかずのまま。しかも空母も見つかっていない。重油タンクを破壊すれば、3カ月程度は艦隊が動けないとされていたが、最初に攻撃すれば黒煙で目標の艦艇が見えにくくなる可能性もあり、ここまで残されてきたとみられる。

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